神経伝導検査

 糖尿病になると末梢神経障害が出てくることが知られています。足先にしびれや痛みを感じたりすることがあります。また、ものに触れた時の感覚が鈍くなることもあります。

アキレス腱反射

こうした状態を調べるために神経伝導検査装置DPNチェックという検査機器を導入しました。

 やり方は簡単です。ベッドにうつぶせに寝ていただき、かかと部分の神経をピリピリと微弱な電気で刺激して、ふくらはぎの部分でその反応を記録します。検査自体は数秒ですし、特に痛みもありません。ただわずかながら電気を通すため、ペースメーカーや除細動器などの精密機器が体の中に入っている人は測定できません。

アキレス腱反射

 他にハンマーでアキレス腱を叩いて反射をみたり、くるぶしの骨に音叉を当てて振動を感じる時間を測定する検査も併用しています。足の感覚が鈍くなって困るのは、知らないうちに足に床ずれや潰瘍ができたり、細菌感染を合併して、悪化すると切断しなくてはならないこともあるからです。

 糖尿病で通院されている患者さんには順次お声がけさせていただきますので、一度調べてみることをお勧めします。