弘前市の特定健診と後期高齢者健診は5月1日から来年3月15日までです。すでに受診券は送られています。約1万円分の検診項目を無料で受けることができます。医療保険を使わずに検査ができますので、沢田内科医院では積極的に検査を受けることを勧めています。

糖尿病は特別にして、高血圧や脂質異常症などいわゆる慢性疾患は年1回程度の検査で十分です。この検査を自己負担なしで受けられるわけですから、患者さんにとっても負担が少なくて済みます。ただし、医療機関は面倒な手続きがあるため、積極的に行っていないところもあります。

特定健診というのは、健康状態を調べるための検査というのではなく、将来、心筋梗塞や脳梗塞にならないように保健指導を行う人たちをピックアップするという「特定」の目的を持った健診です。住んでいるところや勤めている会社などで制度が違うため非常に複雑になっています。いずれにせよ通院する医療機関に相談してみて下さい。

これも制度上の問題なのですが、胃や大腸のがん検診は市町村が行うことになっています。会社でがん検診を行っているのはサービスだと思って下さい。どちらも朝に食事をしないで検査を受けることが多いので、がん検診と特定健診や後期高齢者健診はセットで受けることを勧めます。

いつも書きますが、がん検診では胃癌や大腸癌がたくさん見つかっています。年に1回は必ず受けるようにして下さい。

今年の弘前市の受診券はすでに送られています。75歳未満の人たちの特定健診の受診券は薄い黄色、75歳以上の後期高齢者健診受診券は青です。紛失した場合は再発行ができますので市役所に連絡して下さい。