平成18年から弘前市医師会理事として活動してきましたが、この6月の医師会総会で副会長に選出されました。選出といっても、定員の数だけしか立候補がありませんでしたので、そのまま承認されたということです。政治の世界でもありませんし、選挙で勝ち進んでという組織であれば出ることはありません。

担当は、検査部門を含めた健診センター、医師会の人事関連、感染症対策、救急災害対策、公害産業医、情報システムなどです。直接の仕事は担当理事が行いますので、副会長は全体をまとめるのが役割です。これまでの分野からちょっと広がりましたので、会議の回数は増えますが、むしろ気は楽になりました。

医師会の仕事は基本的に夜に行われますので、体力があれば何とかなります。問題は医師会以外での仕事です。弘前市役所関連の会議は日中に行われますので、診療を留守にして出かける必要があります。これまでもありましたが、その間は診療を休止するか、場合によっては診察を他の医師にお願いしていました。多分、これからはもっとそのような機会が多くなり、診療を休んで出かけることが多くなると思います。

弘前市医師会は、臨時職員を含めると約130人の職員を抱える結構大きな組織です。市民のがん検診、特定健診、後期高齢者健診はもちろんですが、会社で働いている人たちの健診なども行い、規模は小さいのですが介護事業も行っています。また、急患診療所もありますし、看護専門学校では280人の看護学生が勉強しています。

個別のがん検診、特定健診、予防接種などは医師会員の診療所で行っていますし、会員は学校医としても活動するなど、いろいろな公共的な仕事をしています。これらの事業は弘前市医師会が中心となって運営されています。

医師会の会長や副会長、理事というのは専任の仕事ではなく、ほぼボランティアです。もちろん、それぞれの医院の仕事がありますので、積極的にやりたくてやっている人は私も含めて少ないのが実情です。でも、医師会の役割を考えると誰かがやらなければならない重要な仕事ですので、副会長としての役割をしっかり果たそうと思っています。