人を育てるということにも力を入れてきました。平成16年から始まった新人医師の初期臨床研修には積極的に関わり、多い時で年に4人の研修医を引き受けました。それぞれ1ヶ月間ずつですので、これもエネルギーが必要です。しかし、研修医を受け入れることで職員にも刺激になり、沢田内科医院のレベルアップにもつながっています。健生病院臨床研修委員会外部評価委員を務めています。一時は国立弘前病院の外部評価委員も務めていましたが、今は研修医を受け入れる立場に変わりました。

平成22年からは弘大医学部の学生に対して講義を受け持っています。ひとつは、臨床医学入門として医学部1年生に医学に関連する津軽弁の講義です。もちろん、90分の講義で津軽弁そのものを教えることはできません。医師としてコミュニケーションの重要性を教えています。また、4年生には医療安全の講義をしています。沢田内科医院で行っていることを話すだけですから、むしろ自分たちが行っていることを振り返るいい機会だと思っています。

米谷真琴さんと斎藤工さん

中学生の職場体験の受け入れもしてきました。学区である弘前四中はもちろんですが、弘前三中、西目屋中学校、相馬中学校などからかわいい中学生を迎え入れて医院で行っていることを経験してもらいました。平成27年3月で私の母校である西目屋中学校は閉校しました。その時に、西目屋中学校の卒業生として在校生に自分のことを講演したこともありました。

高校生に対しては、平成22年から弘前高校の学校評議員を3年間務め、現在は弘前南高校の学校評議員をしています。年に2回ほど学校へ出かけ、先生方から学校や生徒の状況の説明を受け、自分なりの意見を述べて学校運営の参考にしてもらうものです。自分の母校でもあり、似たような性格の学校でしたので、状況は理解できますので外部から見た印象を話し、場合によっては提案をしてきました。

平成21年から、弘大医学部同窓会である鵬桜会の理事を務めています。約4,800人の同窓生のためよりも、医学部に在学する学生の部活動の支援などが主な活動です。鵬桜会を通しても医学部の学生と関わりを持っています。

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