コロナ感染症に振り回されて遅れていましたが、第91号から第120号をまとめた「沢田内科医院ニュースレター集―その4―」が完成しました。ニュースレター集は「鶏肋(けいろく)」と名付けて5年ごとにまとめて作ってきましたが、私の編集としては今回が最後となります。

平成7年10月に開業して5年が過ぎた平成13年、西暦で2001年1月に第1号を発行しました。2ヶ月に1号を発行し今年でちょうど20年が過ぎました。20年は240ヶ月ですので120号のニュースレターを発行してきたことになります。通院している皆さんに、沢田内科医院ではどのようなことをしているのか、どのような職員が皆さんに医療を提供しているのか、私がどのようなことを考えながら医療に従事しているのか、これらのことを伝えるのがその目的でした。この目的はほぼ達成してきたと思っています。

開業して25年が過ぎ、沢田内科医院は昨年4月に長男の直也に継承しました。今、これまでの活動記録を作っているのですが、何と最初の5年間の記録がすごく少ないことが分かりました。写真では少し残っているのですが、文章にしたものがないのです。開業間もなくは診療に集中していましたので、記憶に残ることも少ないのが実情です。この5年間は記憶にも記録にも残らない時期になることでしょう。

平成13年からの記録はニュースレターを見れば分かります。いかに記録に残しておくことが大事なのか改めて分かります。弘前大学の遠藤正彦学長から「弘前大学歴代学長告辞集」をいただいた時に、「入学式や卒業式の式辞は言いっ放しにしないできちんと記録に残しておいた方がいいよ」を言われました。私は弘前市医師会看護専門学校の学校長をしていますので、入学式、看護の誓い式、卒業式では式辞を述べます。その時は必ず文章にして読むことにしています。その式辞は、「弘前市医師会報」に必ず掲載されます。また、私の出身医局である弘前大学消化器血液内科の同窓会誌「月水会誌」にも載せてくれます。ですから式辞の文章はずっと残ることになります。

ニュースレターの内容を基にした沢田内科医院のホームページもあります。ホームページは不特定多数を対象にしたもので、ニュースレターの発行と同時に開設しました。これも大事な情報伝達ツールです。ホームページは将来もずっと残るか不安定なところがありますが、紙媒体での「鶏肋」はずっと残ります。

ニュースレター第117号からは院長が変わりましたので直也が編集しています。区切りがいいので第120号までをひとまとめにしました。これからは、ニュースレターの1ページのスペースを貰って書き続けるつもりです。今回の「鶏肋」も通院する患者さんに配布するためにこれまでと同様に2,000部作りました。印刷会社に確認したところ、これまでのニュースレターすべてのデータが残っているとのことですので、4冊の「鶏肋」をまとめて永久保存版を作る予定です。これは配布のためではなく保存のためです。