通常のコンセントの隣に発電機からのコンセントを設置しました。

建築6ヶ月前、東日本大震災後の停電では医院の機能が全くダウンしてしまいました。とにかく電気がないことにはどうしようもありませんでした。まず、停電と分かった時点で入院患者さんには自宅に帰ってもらいました。 暗い中で入院治療を続けることはできませんし、ご家族にお願いした方が安全だと考えたからです。 ただ自宅から帰って来て間もなく2人の患者さんが亡くなりましたので、幸いだったとしか言いようがありません。

地震翌日の外来診療はほぼ休みでした。薬がなくなった人たちと風邪など軽い症状の30人足らずの患者さんが来ましたが何とかなりました。 これが何日も続くとパンク状態ですが、停電しているからと具合が悪い人を大きな病院に全て任せるのはとてもできません。 停電の時も、何とか自分たちで診療を継続する必要があります。

いろいろ調べてみると、手の届く費用で自家発電装置を用意できることが分かりました。 従弟がサンテクノという会社で電気設備の仕事をしていますので、全面的にお願いしました。 ありがたいことに、こちらが決心する前に気を利かせてリースの発電機を確保していました。 新品の発電機は震災の後は手に入らなくなりリース物件も品不足だったようです。

結構大きな発電機です。発電を始めるとまず電動シャッターを開けて排気します。 騒音は小さいと言いますが、停電で静かになれば近所には騒音として迷惑をかけると思います。

結構大きな発電装置は、元々車庫だったスペースに設置しました。