左の「あかり」と右の「さやか」は二人とも背が高くて動作が似てる。前からも見ても似てるけど、後ろからはもっと似てる。

弘前市に提案していた、「胃がん ABC リスク検診」が弘前市議会を通り、約 1,600 万円の予算がつきました。 これから弘前市と交渉してどのように運用するかを決めます。多分、10 月から実行できると思っています。

ヘリコバクター・ピロリ菌の検査は、昨年から慢性胃炎の患者さんにもできるようになりました。 これまでは、胃潰瘍と十二指腸潰瘍の他は非常に限られた病気を持つ患者さんだけにしかピロリ菌の検査はできませんでした。 慢性胃炎の患者さんにピロリ菌の検査をするというのは、慢性胃炎を治すためではなく、将来の胃癌の患者さんを少なくするのが目的です。 ほとんどの胃癌の原因はピロリ菌だからです。

ピロリ菌の検査は、胃内視鏡検査で萎縮性胃炎がある患者さんに行います。長い間ピロリ菌に感染していると胃の粘膜が萎縮してくるからです。 沢田内科医院では慢性胃炎の患者さんに昨年夏から本格的に検査を行ってきました。 胃内視鏡検査を行った後、呼気試験といわれる検査機器を購入したからです。 便を持ってきてもらい、この中にピロリ菌がいないかどうかを調べる検査も行っていますので、ピロリ菌は二つの方法で検査しています。

全ての ピロリ菌 の検査 件数 は約1,100 件でした。ピロリ菌がいると診断され、治療を受けた患者さんは約 400 人でした。 このうち、1 回の治療で良くならず2回目の治療を受けた人が 120 人ほどでした。 3回目の治療をした人もいますが、最終的にピロリ菌をなくすることができなかった人が2,3人います。

この中で、お腹が痛くて水のような下痢をして中止した患者さんが2人、かゆみが強い皮膚の発疹で中止した患者さんが3人いました。 毎日、たくさんの患者さんに薬を処方する内科医としては、400 人のうち5人に薬を中止する治療は副作用が多い部類に入ります。 幸い、重篤な状態になる患者さんは少なかったのですが、非常に気を使いながら治療を行っています。ほとんど症状がない患者さんの治療ですから。

「胃がんABCリスク検診」と呼ばれる検査方法は、弘前市では40歳、45歳、50歳、55歳の節目検診として行われます。予想される対象者は約9,200人と推定しています。 予算額から逆算すると約2,000人に実施できます。健診は春から夏にかけて受ける人が多いので、10月からとするとあまり期待できないかも知れません。 まず、初年度はシステムを作ること、実際に行いながら新しい胃がん検診を知ってもらうことを主目的にしようと思っています。

何回も強調していますが、「胃がんABCリスク検診」は、直接胃癌を診断する検診ではありません。胃癌の可能性が高い人を選び出す検診です。 胃癌の可能性が高い人たちに胃内視鏡検査を行って、胃癌がないかどうか診断するものです。バリウムによる胃がん検診の受診率は頭打ちです。 放射線障害も考慮しなければなりません。「胃がんABCリスク検診」で胃がん検診の受診率を高くして、胃癌で亡くなることがないようにしたいものです。

「大腸がんは検診で 胃がんはピロリ」ですので、これからは大腸がん検診の受診率向上に向けて仕掛けをしようと思っています。 大腸がん検診の対象者に便潜血検査キットを送ることを弘前市に対して提案してきましたが、クーポンと同時にキットを送ることは実現しました。 弘前市医師会健診センターに提出された検査件数を1年刻みに集計してみると、クーポンとキットが送られた年齢のグループが明らかに受診率が高いことが分かりました。 次は、これをさらに発展させたシステムを弘前市に対して提案して行こうと思っています。弘前市に提案するのは、がん検診は市町村がやることだからです。

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