弘大医学部を卒業して国立弘前病院で初期研修をしている前田泰規先生が地域医療研修に来ています。7月末までの1ヶ月の予定です。国立病院臨床研修委員会では外部評価委員でしたが、臨床研修施設が足りないために研修医を引き受けることになりました。

左から、一戸あかりさん、米谷真琴事務長、前田泰規先生、相馬知香さん、井上真利子婦長、澤田さやかさん

沢田内科医院での研修は地域医療研修ですので、初期診療を経験するのが目的です。何か特殊な検査技術を経験したり身につけたりするのが目的ではありません。国立病院では、外来患者さんを診察する機会は救急だけのようでしたので、まず、外来患者さんの病歴を聞いて病気を診断するコツを伝授すること、検査機器ではなく自分のからだで所見を取ることを目的にしました。

前田先生は医師になって2年目、やさしい性格で行動もやさしく、腹部を触診する時も膝や足の腱反射を調べる時もやさし過ぎてうまく所見が取れないことが少なくありません。腱反射で膝を小さなハンマーで叩く時も、力が弱くて上手く反射が出ません。患者さんに、「私の強さが10だとすれば、前田先生の叩く力はどれ位?」って聞くと、「6くらいかな・・・」と。声も小さくて、研修医の中には薬局まで話声が聞こえる人もいましたが、前田先生の声は、隣で診察していてもちょっと聞き取りにくいくらいです。

将来は耳鼻科医になる予定とのことです。どんどん経験して自信をつけると、腱反射のハンマーの力も強くなるでしょうし、声も大きくなると思います。