弘前市医師会看護専門学校には、放送大学と連携して、看護専門学校を卒業すると同時に放送大学も卒業するというダブルスクール制度があります。放送大学は通信制で、実際に看護専門学校で講義が行われているのではありません。ただ、放送大学の試験は弘前学習センターへ行く必要はなく、看護専門学校で行っています。

ダブルスクール生は、准看護学科と看護学科に在籍しています。教務の先生方も参加して1月4日に交流会を持ちました。同じ学校の学生ですが、学年が違うと普段は顔を合わせることが非常に少ないのが実情です。看護専門学校の勉強だけでも大変なのですが、放送大学で勉強もしている仲間ですので、それぞれの状況を報告し合って、勉強を続ける動機づけにしてもらいました。

大学を卒業するためには4年間の在学期間が必要です。ダブルスクールは、平成27年に始めた制度ですので、まだ卒業生はいません。来年の3月の卒業式で看護専門学校と放送大学を同時に卒業する初めての学生が誕生する予定です。

ただ、これまで、短期大学を卒業して放送大学に編入学して卒業した学生は2人います。また、看護専門学校を昨年3月に卒業した2人の学生が今年3月30日に放送大学を卒業します。この2人は、昨年4月に助産師コースと保健師コースに進学し、先日卒業しました。

看護学科3年にはダブルスクール生が4人います。放送大学3年生です。この4人の偉いところは、卒業まであと1年を残しているのですが、卒業に必要な単位をすでに取得してしまっていることです。つまり、4年間の在学期間という条件を満たせば放送大学を卒業できるのです。卒業のためには124単位が必要なのですが、看護専門学校の60単位が放送大学の単位として認められ、残りの64単位を放送大学で取得しました。最低でも放送大学で32科目を勉強して試験にパスすることが必要なのです。これを3年間で終わってしまっているのです。

看護専門学校の勉強、放送大学の勉強だけではありません。人によっては家庭があり、子どもがあり、進学のための勉強と、人の何倍も努力が必要です。交流会では、こんな先輩の姿を見て、後輩たちも頑張ろうと思ったに違いありません。

なお、沢田内科医院の職員でダブルスクールで勉強しているのは、准看護学科1年の清野愛さん、看護学科1年の濱中春香さん、2年生の川合亜衣さん、3年で放送大学の単位を取得してしまっている今夕葵さんの4人です。

放送大学の単位を取得してしまったのが前列の4人、真ん中が今夕葵さん、
夕葵さんの後ろが清野愛さん、その左が濱中春香さん