当院では生活習慣病の診断、治療に力を入れています。高血圧、脂質異常症、糖尿病のことです。これらは一度発症してしまいますと、なかなか完治というわけにはいかず長期間にわたり内服治療が必要となってきますし、悪化すると脳梗塞や心筋梗塞にもつながります。熱が出たり、頭痛があったり、下痢をしていたりと症状があれば内服を続けることはそんなに難しいことではありません。薬をのめば症状がよくなりますし、忘れれば悪化するので内服をする動機はおのずと設定されます。問題は生活習慣病のように何の症状もないけれども、内服を継続する難しさです。内服しているからといって元気になるわけではありませんが、薬を切らしてしまうと大きな病気を発症して足元をすくわれる恐れがあります。

 そのために定期通院があります。人間は弱い生き物ですから、誘惑があればつい食べ過ぎたり飲みすぎてしまったり、体重が増えたりします。医師や看護師からそのつど、生活の問題点を確認して、認識を新たに少しでもいい状態を維持するために通院はあります。医師の診察だけではどうしてもその時間は限られます。医師と同じあるいはそれを上回るレベルで指導をできるようにということで、当院では以前から看護師さんほぼ全員に糖尿病療養指導士の勉強をしてもらっています。糖尿病という病気を理解することを通して、高血圧や脂質異常症はもちろん、全身の病気についても学ぶことができるからです。

 渡邊夕葵さんはかつて当院で看護師になるための勉強をした後、他県で助産師として研鑽を積んできました。その後、故郷に戻り当院で再び看護師として働いています。そして今年みごと日本糖尿病療養指導士の試験に合格しました!小さいお子さんを育てながらの勉強は大変だったと思います。ここで勉強して合格できたというのは後輩達にとっても非常に大きな励みになると思いますし、当院の診療レベルの向上にもつながります。後進の育成、そして患者さんの生活習慣病の指導にとこれからの活躍が楽しみです。