齋藤孝奈さん、神美穂子さん、戸井田朋美さんの3人が日本糖尿病療養指導士の資格試験に合格しました。おめでとうございます!

沢田内科医院に勤務する看護師は糖尿病の勉強をするのが常識になっています。糖尿病の勉強をするということは目、心臓、脳、腎臓など全身のことを勉強することになるからです。せっかく勉強するのですから、その証として日本糖尿病療養指導士の認定試験を受けることにしています。昨年はコロナ感染症のために試験そのものが中止になりました。今年は青森市でパソコンを使ってWeb上での認定試験となりました。

日本糖尿病療養指導士制度は、平成13年に初めて認定者を出した制度です。糖尿病療養指導士の名簿を見ると、青森県内で糖尿病療養指導士の資格を持っている看護師は77人でした。弘前大学医学部附属病院でも7人しかいません。この資格試験をパスするためにはかなりの勉強が必要です。その前に、受験資格を得るためにそれなりの条件があります。勤務する医療機関で糖尿病患者の診療が恒常的に行われていることはもちろんですが、患者教育、療養指導をした経験が必要です。沢田内科医院ではこれを満たしています。

沢田内科医院では平成26年に小堀未希さんが初めて試験に合格しました。これまで8人が資格を取得し、今回は3人が合格しました。私が今考えてすごいと思うことは、きちんと私が教えたのは一人目の小堀さんだけだったということです。そして、その後は資格を取得した人が中心になって、みんなで勉強して合格してきました。私は周りでちょっと見ていただけです。

特に今回は、私がコロナウイルス対策で医師会の仕事が忙しかったため、合格した3人は自分一人で勉強していました。齋藤さんは昨年の試験が中止になったため準備期間が2年になりましたけど、これもまたストレスになったことでしょう。神さんと戸井田さんはアダルトな二人ですので、それぞれに勉強を任せました。

糖尿病患者さんは1ヶ月か2ヶ月に1度受診しますが、医師が直接診察するだけでは不十分で、看護師などが生活指導などを行うことで糖尿病のコントロールが良好に保たれます。沢田内科医院では「糖尿病外来」と名付けて、木曜日の午後に管理栄養士の木田さんが食事指導をして、日本糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師が、眼底検査、末梢神経検査、糖尿病の知識の確認などを行っています。

将来は、糖尿病療養指導士が中心になり、医師は療養指導内容をチェックするだけでいいような「糖尿病外来」にして行きたいと思っています。

戸井田朋美さん、齋藤孝奈さん、神美穂子さん