9月に2回に分けて職員全員による心肺蘇生の講習会を行いました。大きい病院では毎年行っている研修ですが、当院で開催したことはありませんでした。沢田内科医院ではこれまで3回AED(自動体外式除細動器)を使用するような状況、つまり心肺停止の患者さんへ対応が必要になったことがありました。救急の現場はかなりドタバタします。そのときにやらなければならないことが共有されていないと対応が後手後手に回ってしまいます。急変時に体が動くように座学と実習を行いました。

 呼吸停止、心停止の場合に最も大事なのは胸骨圧迫、俗にいう心臓マッサージです。1分間に100~120回のペースで救急車が来るまで胸骨圧迫を絶え間なく行うことが最も必要かつ有効な処置です。私は職場では何度もそういう場面には遭遇していますが、プライベートでも胸骨圧迫を行ったことがあります。現在では運転免許を取得するための自動車学校でも教えているくらいですので、少しでも多くの方が自信を持って胸骨圧迫、AEDを使うことができれば救える命も増えると思います。その第一歩として看護職員だけでなく、事務職員も対象に毎年講習会を行うことにしました。