医院でのこぼれ話
 
看護婦の澤田美紀子さんは、看護学校の入学試験に向けて、昼休みに院長室へ勉強に来ていました。 ある日、私の弟が来ていました。 私から見るとやせた気配がちっともない、大柄な美紀子さんに向かって弟が話しかけました。
- 弟
 - 「美紀子さん、この頃、やせたんじゃないか?」
 - 美紀子
 - 「・・・・・・・・?!?」
 
 美紀子さんは、何と答えたらいいか分からず、戸惑っていました。
 そこで、私は、
- 私
 - 「美紀子さん、薬局へ行って目薬持ってきなさい!!」
 
美紀子さんは、すぐに薬局へ目薬を取りに行ってしまいました。
- 弟
 - 「真面目で、冗談も通じなかった・・・・・。どの目薬を・・・・・。」
 
すると、予想通り電話が鳴り、
- 美紀子
 - 「先生、どの目薬でしょうか?」
 - 私
 - 「・・・・・・・・・。
ありのままに見える目薬だけど、まぁ、帰って来なさい!」 
目薬のことが冗談だと分かった美紀子さんは、顔を赤らめながら帰って来ました。このままで、おばさんになってもらいたいものです。
ニュースレター
第14号より
第14号より