尾野真紀さんと笹森花菜さん

沢田内科医院には糖尿病患者さんが約600人通院しています。もちろん全員がインスリン注射をしたり飲み薬で治療しているわけではなく、食事指導などで年に何回か検査をしている人もいます。

また、糖尿病の患者さんは高血圧や脂質異常症を一緒に持つ人が多いので、糖尿病だけで通院している人はそれだけ少なくなります。

糖尿病に治療は、網膜症、腎障害、神経障害の発症を予防すること、すでに発症している場合は進行を防ぐことです。また、心筋梗塞や脳梗塞の発症も予防しなければなりません。網膜症になると視力が低下して見えにくくなり、最終的には目が見えなくなります。腎障害は進行するまでは気づきませんが、腎不全になって透析が始まると生活に支障をきたします。神経障害は、下肢の血管が詰まることと関連して、極端な場合は足を切断しなければなりません。

沢田内科医院では、糖尿病外来と称して、食事指導とこれらの合併症を早期に見つけるためにいろいろな検査を行っています。これらは私一人ではできませんので、看護師、管理栄養士、臨床検査技師のみんなが協力して行っています。

これまでお知らせしてきましたが、糖尿病療養指導士という制度があります。結構レベルが高い資格で、県内の看護師で糖尿病療養指導士の資格を持っている人は84人です。弘前市内では、大学病院に9人、市立病院に3人など合計22人です。このうち、沢田内科医院が4人です。

今年度の試験が3月5日に仙台で行われました。尾野真紀さんが受験してきました。尾野さんは、2年前から勉強して昨年も受験したのですが、残念ながら合格できませんでした。再受験に向けて講習会にも出席して勉強してきました。今回は自分で勉強するとのことで、私は特別に関与しませんでしたが、いつもテキストを持ち歩いて勉強していました。いい結果を期待しています。

給食の笹森花菜さんは管理栄養士の試験を受けることになっています。3月20日に仙台で行われます。管理栄養士の試験内容には医学的なことも含まれていますが、私が関与する部分は少なく、笹森さんも仕事の合間に勉強を続けていたようです。こちらも朗報を期待しています。

糖尿病療養指導士、管理栄養士の他に、消化器超音波検査士のための勉強も進んでいます。消化器内視鏡技師のための勉強も始める予定です。みんな勉強することで自分のためにもなりますし、沢田内科医院の診療レベルの向上にもなります。この状態はずっと続けていくつもりです。