職員の名前が書かれたマッチ箱

「沢田内科医院」の診察券の文字は相馬のんきさんが書いてくれたものです。今回、職員全員の名前をマッチに書いてきてくれました。まるで職員名簿ができたみたいです。苗字は変わる可能性があるけど、名前は変わらないからと言ってました。

現在、職員は27名です。開業医としては多い方だと思います。でも、皆さんご覧の通り、誰もボケっとして立っている職員はいませんよね。沢田内科医院は、大腸癌と胃癌の診断、糖尿病とメタボ健診に力を入れていますので、特に午前中は検査で忙しく、昨年からピロリ菌の治療を本格的に始めてからは、さらに忙しくなってきました。

ピロリ菌の検査と治療は胃内視鏡検査とセットで行いますので、胃内視鏡検査の数が多くなるのです。胃の内視鏡検査は午後にも来てもらっていますし、大腸内視鏡検査は、これまで夕方まで診療する日だけにしていましたが、午前中で診療を終わる日も最後に行っています。

胃癌はピロリ菌に感染して、胃粘膜が萎縮すると発生してきます。ですから、胃内視鏡検査で胃粘膜の萎縮がなくピロリ菌検査でピロリ菌がいないと判断した場合は、胃内視鏡検査は3年に1回としています。胃癌を胃内視鏡検査で見逃した場合でも、3年であれば手術をすれば助かるという自分の経験から決めました。今後、ピロリ菌と胃癌に関してのデータが積み重なれば、状況が変わってくるかも知れません。

胃内視鏡検査は年毎に増えていて、外来診療に支障をきたしています。もう少し少なくなれば、あまり待たせることなく診療ができると思っています。ただ、大腸がん検診を受ける人が多くなるに従い、大腸内視鏡検査の数が増えてきています。

「忙しいのもいいけれど こころを亡くしちゃ いけないよ」というのも相馬のんきさんが書いてくれたものです。「忙」の偏は「立心偏」で、心を表します。ですから、忙しいは「心を亡くす」です。のんきさんは、沢田内科医院の状況を警告する意味でこれを書いたんですけど、なかなかこの状況は変わらないようです。でも、こんな状況でも心を亡くしないで仕事を続けています。