私の故郷、西目屋小学校4年生の三上加那子ちゃんのお話が絵本『七色のくじら』になりました。 3年生だった去年の夏休みに作ったストーリーが本になったのです。 医院の待合室に置いて、たくさんの人に読んでもらいたいのでと持ってきてくれました。

絵本は次のような内容でした。
『ある晴れた日に2匹のうさぎが海へ遊びに行きました。缶ジュースを飲んだ後、イルカの背中に乗って遊んでいると、 大きなゴミお化けが、「ウォ~~」と海の中から出てきました。実は、このゴミお化けはほんとはクジラだったのです。 みんなが海にゴミを捨てたために、水が濁ってしまい、ゴミお化けができたのです。海を掃除してゴミをなくすと、 ゴミお化けがクジラに戻ることができることをうさぎたちは聞きました。そこで、自分たちもジュースの缶を捨てて いたことを思い出し、みんなで力を合わせてゴミ拾いをして海をきれいにしました。すると、ゴミお化けは、きれいな 七色のクジラになったのです。海をきれいにしてくれたみんなを背中に乗せて、クジラは感謝の心をこめて泳ぎ回りました。 夕方、空がオレンジ色になった時に、まっ黒な海に、ピカピカ七色に輝いて、クジラは太陽が沈んだ方へゆっくりと 去って行きました。』

岩木川の源流は西目屋村です。最近は岩木川でカヌー大会が開かれるようになりました。世界遺産の『白神山地』が有名になりました。 『暗門の滝』もあります。当然のことですが、自然に恵まれた村です。ついでに言うと、選挙も激しい村です。 こんな岩木川を見ていた加那子ちゃんは、川にたくさんのゴミが捨てられていることが気がかりでした。 それが、川や海をきれいにしましょうと呼びかけるこの絵本を書いたきっかけだったようです。

夏休みの宿題で物語を書いた加那子ちゃんは、空き缶、ビーズ、布、新聞紙、広告の紙などを使って、きれいな絵も書きました。 クジラは黒ではなく、虹のように七色でした。私がこれはどうして七色なのかと聞くと、担任の先生が子どもたちに向かって、 いつも「虹のように七色に輝く子になってください!」ということから連想したのだそうです。 主役のクジラですが、岩木川にはもちろん住んでいるわけがありません。あこがれの海の生き物がクジラなのだそうです。 そう言えば、私が初めて海を見たのは、小学校3年生の時にバス旅行で浅虫へ行った時でした。

加那子ちゃんからは手紙が添えてありました。『沢田先生へ お元気ですか? 私は、とても元気で、病院へ行くことがなくなりました。 この本は、・・・・・・・』と。この数日後、風邪をひいて私のところへ来ました。 写真は38度の熱があり、ほっぺが赤くなっている時に笑顔を作ってくれたものです。加那子ちゃん、どうもありがとう。 きれいな岩木川もあるし、よそへお嫁に行かないでね!!そして、七色の虹のように輝いてね!!

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