今後の診療体制は院長である直也が決めていくことですが、基本的に沢田内科医院で行われることに変わりはありません。ただ、私が手伝うメリットとして、これまで一人ではできなかったことを少し実現する方向で診療内容を変えていくと思っています。

1)外来診察は二人体制で
私はフルタイムの診療からは引退ですが、直也を助ける形で診療は継続します。外来診察室は改造して2ヶ所で診察できるようにします。これは、大学や国立病院からの臨床研修医を受け入れるためにも必要ですので、いつも二人で診察できるような体制にします。


2)大腸ポリープ切除
大腸内視鏡検査でポリープを切除する治療を再開します。明らかにがんが疑われるような場合や、手技的に困難が予想されるようなポリープの切除は大きな病院にお願いします。私が開業して10年間は沢田内科医院でポリープを切除していました。しかし、どんなに注意深く切除をしても、その次の日などに出血することがあります。医師会の仕事が忙しくなり、急な出血に対応できなくなったため、ポリープの切除はすべて他の病院にお願いしてきました。これからは二人体制ですので、救急にも対応できます。ポリープを治療して大腸がんで亡くなることがないようにするのが目的ですが、大腸にポリープがあって気にかけながら生活することがないようにしたいと思っています。


3)在宅診療
数は多くはありませんが在宅診療も行っています。現在、日本では年間137万人が亡くなっています。これから団塊の世代が高齢になるにしたがい、15年後のピーク時の年間死亡数は176万人にもなるであろうと予想されています。有料老人ホームを含めて在宅で亡くなる人の数は増えますので、これにも対応して行く必要があります。入院ベッドがありますので、これとうまく関連させながら行うつもりです。


4)入院ベッドは継続
沢田内科医院にはベッドがあります。介護施設では対応できないし、家庭で看病するには家族の負担が大き過ぎる時などは、入院ベッドがあると大変便利です。ベッドがあると看護師が必ずいますので、救急の場合にもすぐに対応できます。ベッドを持たないで外来診療だけを行う開業医が多いのですが、沢田内科医院では入院治療も続けていきます。


5)通院患者さんの病歴をきちんと
沢田内科医院では通院する患者さんの病歴要約を作っています。受診してからどのような病気でどのような治療を行っているかをまとめたものです。開業して10年も経つとカルテだけを見ても全体を把握できなくなりました。そこで平成15年から病歴要約を書くことにしました。風邪や急性腸炎などで一時的に受診した人の分は作りませんが、高血圧や脂質異常症などで長期に通院する人の病歴要約は約4,400人になりました。まず、事務長の米谷真琴さんと看護師の竹内弓子さんの二人がカルテを見て検査結果や経過を書きます。そして、私が目を通して完成します。毎日更新していますので、この仕事にも結構時間がかかります。でも、これは患者さんをどのように治療してきてどうなったのか、今後どうしたらいいのか、これまでの1年間のカルテを振り返って患者さんの状態を把握する大事な仕事です。


6)外来診察
一人で外来診察と内視鏡検査を行っていると、どうしても診察が短時間になってしまいます。外来ではカルテの記入を看護師が行い、最終的に私が確認するようにしています。できるだけ私の事務的な仕事を少なくし、診察する時間を確保するためです。4月からは外来診療にもっと時間をかけられますので、患者さんの状態をこれまでよりもしっかり把握できるようになります。これを病歴要約に反映してさらに充実した医療サービスが提供できます。


~これから~
「今の状態を維持しようとするとその組織はやがて滅びる」。私はこのように考えています。いつも何かにチャレンジし続けることで、その時代に要求される組織に変化して行けると思っています。自分がやりたくて実現したいことを実行することも重要ですが、世の中から要求されていることに対応することが重要です。この2つに対応するためにチャレンジし続けることで、通院する患者さんによりよい医療を提供することができます。これからは新院長の直也が考えていくことですが、私も少しはアイデアを提供していこうと思っています。


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