前回のニュースレター発行後、全国的に新型コロナウイルスの感染者数は落ち着いています。青森県でもときどき数名の陽性者がでるもののゼロの日が多くなりました。日本全体では11月15日現在、国民の75%が2回の接種を終えています。青森県だけに限っても79%の方が接種しており、当院でも新たに接種する方はだいぶ少なくなりました。ワクチンが概ね行き渡り、地道な感染対策も実を結んで感染者数が落ち着いているものと思われます。

職員のコロナワクチン後の抗体価(平均値)

 11月1日からはインフルエンザワクチンも始まりました。昨年インフルエンザは全く流行らなかったため、備蓄しておいた抗インフルエンザ薬(タミフル)も使う機会なく1年が経過しました。備えるにこしたことはないということで定期的に通院されている方は今年も接種される方が多いです。沢田内科では例年約1000人がインフルエンザの予防接種を受けており、今年も確保できたのは約1000人分です。今年は確実に受けたいという方が殺到し、11月半ばでもうすでに500人が接種しており12月にはもう残っていないかもしれません。インフルエンザのワクチンは予約制ではありませんので、確実に接種したい方は早めの受診をお願いします。

 年明けからコロナワクチンの3回目接種がはじまる予定です。2回接種後に時間がたつと抗体が徐々に落ちてくるため、3回目を打って免疫の力を再上昇させるのが目的です。職員で1回目接種後、2回目接種後、5ヶ月後の検査での3回の抗体価を調べました。グラフにあるように1回目より2回接種後に明らかに高くなっています。しかし2回目接種してから5か月後の数値は1回目後程度に低下してしまっています。数値を見ても時間がたてばワクチンの効果が落ちてくるのは明らかです。3回目の接種は2回目接種後、6~8か月後が目安になる見込みです。具体的なスケジュールは自治体から送られてくる接種券がきてからになります。