待ちに待った看護師国家試験の結果が発表され3人全員が合格しました。

左から尾野真紀さん、小堀未希さん、清野法子さんです。撮る時に若さを発散させようとしたのですが、 部分的に無理がありました。

すでに発表があった准看護師資格試験では3人の「ひよこたち」が合格していましたので、 今年は6人が准看看護師と看護師の資格を得ることができました。 国家試験の発表があった3月26日は、東日本大震災で宴会は自粛するところが多かったのですが、 私たちは6人の努力を讃えるために合格祝賀会を行いました。

小堀未希さんは高校を卒業後に弘前市医師会准看護学院へ進学し、そこを卒業と同時に看護学科へ進学しました。 新しく専修学校となった弘前市医師会看護専門学校の第1期生として卒業し順調に看護師になりました。 ちなみに、看護専門学校看護学科の1期生は国家試験に全員合格しました。

尾野真紀さんは2年前に八戸看護専門学校通信制に入学して勉強してきました。放送大学の単位を取りながらこの3月に看護専門学校を卒業しました。 男の子2人の母親ですので、仕事、子育て、家庭の主婦と一人何役も大変だったと思います。 手にはいつも大きな布袋を持ち、背中にはリュックの姿で通勤し本当に頑張りました。かなりハードな生活をしていたと思うのですが、 体の余計な○○肉が全く落ちなかったのがどういう訳なのかは分かりません。

清野法子さんは実に、ではなく、実は3回目の挑戦で合格しました。合格するのに十分な知識を持っているのですが、 いざという時にあやふやになるところが欠点でした。結果としてすれすれのところで不合格を繰り返していました。 今回はこれを克服することが課題でしたが、国家試験後の自己採点では悠々と合格点を取っていました。 2人の子どもの世話もありましたが、仕事を終わって帰れば箸を持てばいいという恵まれた環境を作ってくれたご主人の負担は大変だったと思います。 これからは旦那さん孝行に励むことでしょう。

合格祝いの席では、井上婦長が撮ってきたビデオレターが披露されました。小堀さんのおじいちゃんはすごく喜んでいました。 小堀さんに気づかれないように通夜の帰りに喪服を着たままで自宅まで行き、おじいちゃんのコメントをもらってきたようです。

パソコンのディスプレイに現れたご主人のビデオレターに涙ながらに聞き入る清野法子さん。 直人さんの優しい言葉にハンカチがびしょびしょに濡れてしまいました。

清野さんをだましてご主人の電話番号を聞き出したようですが、ビデオを内緒で撮るのがまた大変だったようです。 仕事の合間にやっと撮った直人さんのビデオレターに、清野さんは涙をポロポロ流しながら聞き入っていました。

10年以上の臨床経験がある准看護師に働きながら勉強して看護師になる道が開けたのが平成16年でした。 ただし、通信制の看護学校を卒業すると自動的に看護師になれるのではなく、通常の看護師国家試験の受験資格が得られるだけという制度です。 当然、看護師国家試験に合格しなければ看護師になることはできません。 沢田内科医院で、この制度を利用して八戸看護専門学校を卒業して看護師になった人は4人になりました。 実習や面接授業では、八戸、青森、五所川原などへ出かけました。本人も大変だったでしょうけど、全員が子持ちのお母さんですので、 ご家族の協力がなければできないことでした。他のスタッフにも相応の負担がかかったと思います。 この制度の発足に先立って放送大学へ入学したのが平成14年ですから、計画が始まったのは9年前のことになります。 私の頭の中にあった当初の計画はほぼ100%達成できました。これでこのプロジェクトは終了です。

ちなみに、看護職員が12人いますが、看護師が8人、准看護師が4人です。看護師7人は沢田内科医院で働きながら看護師資格を取りました。 その当時は社会人入学制度がありませんでしたが、竹内弓子さんと澤田美紀子さんは准看として何年か働いた後に高看に進学しました。 みんな、働きながら看護師国家試験に合格しているのですから偉いですね。褒めてやりたいです。 准看護師4人のうち、福井絵梨果さんは看護学科2年、西谷鮎子さんと成田華帆さんは1年に在籍しています。 柴田ひとみさんも看護学科に進学予定です。