3月初めに行われた日本糖尿病療養指導士の試験の合格発表がありました。今回は、尾野真紀さんと相馬知香さんがめでたく合格しました。おめでとうございます!! 沢田内科医院には約600人の糖尿病患者さんが通院しています。糖尿病は薬だけで治療するのではなく、食事や運動など生活習慣に踏み込んだ治療が必要です。医師だけで治療するわけにはいきませんので、チームを組んで対応します。

糖尿病外来のスタッフ

糖尿病療養指導士は、看護師など医療職の資格を持つ人が、認定試験に合格すると認定されます。試験は申し込めば受けられるものではありません。糖尿病療養指導がきちんと行われている医療機関で2年以上糖尿病療養指導に従事し、自分が行った療養指導の自験例を提出する必要があります。その上で定められた講習会に出席すると受験資格が得られます。

最初に日本糖尿病療養指導士の試験に合格したのは小堀未希さんです。看護学士を目指していた時に、糖尿病をテーマとして成果論文を書くことにしていました。糖尿病のことを深く勉強する必要がありましたので、ついでに日本糖尿病療養指導士の資格も取ったのです。平成26年5月のことでした。

この後、糖尿病療養指導士を目指してグループで勉強を始めました。小堀さんが中心になって勉強し、井上真利子婦長、菊池千枝さん、西谷鮎子さんが日本糖尿病療養指導士の資格を取りました。今回は、この4人と今回合格した尾野真紀さん、相馬知香さんがグループで勉強しました。私は、時間がある時に顔を出す程度で、この6人だけで勉強していました。

私が直接指導したのではなく、看護師だけで勉強してこのような資格試験をパスしたことがすばらしいことだと思います。個人の実力がつくことはもちろんですが、沢田内科医院の医療レベルが上がります。結果として、通院する患者さんに良質の医療サービスを提供することができるようになるのです。

5月9日夜に、管理栄養士の木田久美さん、青森地域糖尿病療養指導士の宇野洋子さん、そして5人の看護師が集まり、合格祝いと今後の指導方針の確認を兼ねて食事会を開きました。糖尿病の治療は食事が大きなウエートを占めます。どうしてもカロリー制限の話になるのですが、うまくいかない人が少なくありません。そこで、これまでの食事指導法を基本にすることが原則ですが、糖質制限食も導入することにしました。

現在、腹部超音波検査も職員同士でトレーニングをしています。臨床検査技師で消化器超音波検査士である宇野洋子さんが澤田美紀子さんに超音波技術を伝授しています。間もなく、青森県で第1例目の看護師の消化器超音波検査士が誕生します。そして、次に続く人が超音波検査士を目指してトレーニングを始める予定です。