4日間の体験学習が終わり、井上真利子婦長と話をする秋田君と下山君

今年も中学生2人が沢田内科医院で4日間の職場体験を行いました。今回は、下山貴昭君と秋田龍平君の男子中学生です。下山君は弘前四中の野球部で、3年生が引退した後はレギュラーになり、1番でサードを守っています。

秋田君は柔道部で、今年の中体連では最強の相手と対戦したため1回戦敗退でしたが、新人戦では自分が優勝候補だと言っています。ともに頼もしいスポーツマンです。

例年のように、外来処置室での手伝い、内視鏡や超音波検査の見学、薬局では薬を出してそろえたり器械を使って薬を包むこと、カルテをそろえるなど事務の手伝い、病棟では一緒に回診したりベッドメーキングや血圧測定、たくさんの経験をしました。今回は、外面だけでなく、患者さんがどのような気持ちでいるのかも感じて欲しいと注文をつけました。

下山君はスポーツ関係の仕事に就きたいと希望しています。野球部ではみんなで声を出し合っているようですが、慣れない医院の中ではなかなか大きな声が出ません。最終日になりやっと大きな声で患者さんを診察室に呼び入れることができるようになりました。いろいろな仕事を体験しましたが、これまで患者さんとして来ていた時と仕事をする職員の立場になった時の違いを実感したようです。自分が受診した時には何でこんなに時間がかかるのかと思っていたが、1人分を準備するのも大変なんだなということが分かったようです。立場が変われば、それなりの理由があるということが理解できたようです。

秋田君はお父さんと同じ医師になりたいと希望しています。患者さんに、「お医者さんになるんですか?」と言われた時に、「は・・・、はい」と弱々しく返事をしていましたので、「何で、ハイッとはっきり言わないんだ」と気合を入れてやりました。きっと柔道では元気一杯声を出してやっているのでしょうけど。胃の内視鏡検査を終えた患者さんにインタビューして、検査を受ける患者さんは、検査が痛くないかな、悪い病気があると言われるのではないかなと、前の晩は心配で眠れない人もいることを聞き出していました。

中学生が慣れない大人の中に入って、大きな声を出して体を動かすというのは大変なことです。何をすればいいか分からない、行動に自信がない、この状態では当たり前です。職場体験が目的ですから、実際に仕事を体験させるようにしています。今年は、なぜ働いているのか、どういう気持ちで働いているのかと、これまでよりも踏み込んでみましたが、ちょっとむずかしかったかも知れません。これからの考え方に少しでも役に立ってくれればと思っています。

最終日の昼は患者さんのメニューと同じカレーライスでした。育ち盛りのスポーツマンです。二人とも大盛りのカレー2皿を難なく平らげてしまいました。左が下山貴昭君、右が秋田龍平君です。

今回は、1日が終わるたびにちょっと話をする時間を設けました。その日に×とした項目は△に、△が○になるためにはどうしたらいいかを確認し、翌日にやりたい希望も確認しました。井上真利子婦長も体験談を話してくれました。初めは看護師になるつもりはなかったが、結果的に看護師になってよかった。どんな仕事でもやってみれば面白いものですよ、という話に聞き入っていました。
日記帳には、時刻と体験内容を細かく記入していましたが、その中に、『津軽弁を教わる』という項目があり、笑ってしまいました。下山君はかなりの津軽弁の使い手です。秋田君はお父さんは東京ですがお母さんが鯵ヶ沢出身なのでもう少し教えてもらうようにアドバイスしました。

最終日には、担任の先生方が様子を伺いに尋ねて来ました。先生方が帰った後に下山君に、「学校とこうして働いているのは、どっちが楽しい?」と聞くと、「働いてる方」との答えでした。「それじゃ、先生にあと2日延ばしてもらうように電話するよ」と受話器を取りながら言うと、先生が許可してくれれば1週間ずっといてもいいような顔つきでした。この状況を見て、今回の職場体験は成功だったかなと思いました。

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